【平塚市で】その塗装、数年で浮いてませんか?平塚のベテラン職人が教える「高耐久」を実現する密着力の秘密
更新日:10月6日

外壁塗装をした直後は、とてもきれいに見えます。
色も揃い、艶も出て、「これでしばらく安心だ」と感じる方が多いと思います。
ところが、塗装工事で本当に大切なのは、完成したその日の見た目だけではありません。
数年たったときに、塗膜が浮いてこないか。
端のほうから剥がれてこないか。
手摺りやシャッターBOXなどの鉄部だけ、先に塗膜がめくれてこないか。
私たち山口塗装建業が現場で気にしているのは、こうした部分です。
塗料にはそれぞれ性能があります。
しかし、どれほど性能の高い塗料を使っても、塗る面との「密着」がうまくいかなければ
その性能を十分に生かすことはできません。
今回は、単に「下地処理が大切です」という話ではありません。
なぜ塗装が浮くのか。
なぜ同じ塗料を使っても、施工によって数年後に差が出ることがあるのか。
そして、塗料をしっかり密着させるため、職人は塗る前に何を見ているのか。
平塚市で実際に塗装工事を行ってきた職人の立場から、「密着力」に絞ってお話しします。
塗装の「密着力」とは何でしょうか

外壁塗装は、壁の上にただ色を付けているわけではありません。
既存の外壁や旧塗膜の上に下塗り材を施工し、その上に中塗り、上塗りと塗膜を形成していきます。
ここで重要なのが、それぞれの層がきちんとつながっていることです。
たとえば、
外壁材
↓
既存塗膜
↓
下塗り →
↓
中塗り
↓
上塗り
という構成だった場合、どこか一か所でも密着の弱い部分があれば、そこが弱点になる可能性があります。
つまり、表面に塗った上塗り塗料だけを見ても、密着性は判断できません。
私たち職人が確認するのは「何を塗るか」だけではなく、「何の上に塗るのか」です。ここが非常に重要です。
「塗料が悪い」だけでは説明できない剥がれがあります

塗装後に剥がれが起きると、「塗料が悪かったのでは?」と思われるかもしれません。
もちろん材料そのものに問題がないか確認する必要はあります。
しかし、実際にはそれ以外にも確認すべきことがあります。
旧塗膜が弱っていなかったか。
汚れや粉化した塗膜が残っていなかったか。
表面に油分などが付着していなかったか。
十分に乾燥していたか。
下塗り材は下地に適したものだったか。
既存塗膜と新しく使用する材料の組み合わせに問題はなかったか。
塗り重ねる時間は適切だったか。
こうした条件を一つずつ見ていかなければ、本当の原因は分かりません。
塗膜の剥がれには、必ず同じ原因があるわけではないからです。
密着で最初に見るのは「今ある塗膜」です
塗り替え工事では、新しい塗料を選ぶ前に、現在の塗膜がどのような状態なのかを見る必要があります。
ここは新築時の塗装とは大きく違うところです。
外壁を触ったときに白い粉が付く。
塗膜の端が浮いている。
部分的に剥離している。
表面が非常に硬く、つるつるしている。
反対に、下地そのものが弱くなっている。
このような状態を無視して、その上から新しい塗料を重ねればよいというものではありません。
特に注意したいのが、見た目では残っていても、下地との密着が弱くなっている旧塗膜です。
新しい塗料が古い塗膜にしっかり付いたとしても、その古い塗膜自体が外壁から剥がれてし
まえば、新しい塗膜も一緒に浮いてしまいます。
これは「新しい塗料が付かなかった」のとは少し意味が違います。
下の層から剥がれているのです。
だから私たちは、表面だけでなく、どの層が弱くなっているのかを見る必要があります。
高圧洗浄は「きれいにする」だけではありません

高圧洗浄というと、「外壁の汚れを落とす作業」というイメージが強いと思います。
もちろん汚れを落とすことも目的です。
しかし密着という視点では、もっと重要な意味があります。
外壁には、長年の間に
苔、
藻、
カビ、
埃、
排気ガス
などの汚れのほか、劣化して粉状になった旧塗膜が付着している場合があります。
その上から塗料を施工しても、塗料が健全な面にしっかり密着しにくくなることがあります。
例えるなら、埃の積もった床にテープを貼るようなものです。
テープ自体には粘着力があっても、床ではなく埃に付いていれば簡単に剥がれてしまいます。
塗装でも考え方は似ています。
ただし、高圧洗浄は圧力を上げれば上げるほど良いわけではありません。
外壁材や既存塗膜の状態を確認しながら施工する必要があります。
傷んでいる下地に必要以上の圧力をかければ、かえって外壁を傷めることもあるからです。
洗浄した後の「乾燥」も密着の一部です
高圧洗浄をしたら、すぐに塗れるわけではありません。
洗浄後は外壁に水分が残ります。
表面が乾いているように見えても、凹凸部、目地周辺、日陰になる部分などでは状態が違う場合があります。
湿った状態で次の工程に進むことは、密着不良や膨れなどにつながる可能性があります。
ここで大切なのは、
「洗浄したから大丈夫」
ではなく、
「塗装できる状態まで乾いているか」
を見ることです。
気温、
湿度、
日当たり、
風通し、
季節、
外壁の種類
などによって乾燥条件は変わります。
そのため「洗浄から必ず何時間後なら大丈夫」と、すべての現場を同じ数字だけで判断することはできません。
実際の状態と使用材料の施工仕様を確認して判断する必要があります。
ケレンは鉄部だけの作業ではありません

「ケレン」という言葉は、一般のお客様には少し分かりにくいかもしれません。
簡単にいうと、錆や弱くなった旧塗膜などを除去し、必要に応じて表面を整える作業です。
鉄部では特に重要ですが、塗装する素材や状態によっては、ほかの部位でも研磨などの下地調整を行います。
浮いている塗膜をそのまま残して塗れば、新しい塗膜はその弱い塗膜の上に乗ることになります。
一見きれいに仕上がったとしても、下の弱い部分が剥がれれば、その上も一緒に剥がれる可能性があります。
だからこそ、「何を塗るか」の前に「何を残してよいか」を判断する。
これが密着を考えるうえで大切です。
「目荒らし」は傷を付けるためではありません

つるつるした面に塗装するとき、研磨材などを使って表面を調整することがあります。
これを「目荒らし」と呼ぶことがあります。
言葉だけ聞くと、わざと傷を付けているように感じるかもしれません。
しかし目的は、むやみに表面を傷つけることではありません。
塗装する面の状態を整え、次に塗る材料が密着しやすい条件をつくることです。
特に表面が滑らかな素材や既存塗膜では、適切な研磨が必要になる場合があります。
ただし、すべての部位を同じ方法・同じ強さで研磨すればよいわけではありません。
素材を確認して方法を変える必要があります。
ケレンした後に「粉」を残さない
ここは地味ですが、私たちが気を付けるところです。
せっかく研磨しても、削った粉やゴミが表面に残ったままでは意味がありません。
塗料が下地ではなく、その粉の上に付いてしまうからです。
そのため、ケレンや目荒らしをした後には、状態に合わせて清掃を行います。
この作業は完成すると見えなくなります。
お客様からすると、「掃除しているだけ」に見えるかもしれません。
しかし密着という観点では、塗る直前の面を清浄な状態にすることは大切な工程です。
油分があるところでは「脱脂」が必要になることがあります

塗装面に油脂分などが付着している場合は、それを取り除かなければならないことがあります。
これが脱脂です。
特に金属部などでは、表面が一見きれいに見えても、塗料の密着を邪魔するものが残っている場合があります。
ここで注意したいのは、
「きれいに見える」
と
「塗装に適した面」
は同じではないということです。
見た目だけでは判断できないため、素材や使用状況を確認しながら処理方法を決めます。
下塗りは「とりあえず塗るもの」ではありません
外壁塗装では、
下塗り →
↓
中塗り →
↓
上塗り
という工程が一般的ですが、密着という意味では下塗りの役割が非常に重要です。
下塗り材には、下地と上に施工する塗料をつなぐ役割があります。
しかし、どんな下地にも同じ下塗り材を使えばよいわけではありません。
モルタルなのか。
窯業系サイディングなのか。
金属なのか。
既存塗膜は何なのか。
表面の劣化はどの程度なのか。
吸い込みが大きいのか。
こうした条件を確認して選定します。
下塗り材にはシーラー、プライマー、フィラーなどさまざまな種類がありますが、名称だけ覚えても十分ではありません。
大切なのは、「この下地に対して、なぜこの下塗りを使うのか」を考えることです。
山口塗装建業でも、材料名だけで判断するのではなく、下地の状態や使用する仕上げ材などを確認して仕様を決めます。
「高級な下塗り材なら何にでも付く」は危険な考え方です
価格が高い材料だから密着する。
性能の高い材料だから、どんな旧塗膜にも使える。
そう単純には考えられません。
塗料にはそれぞれ適用できる下地や施工条件があります。
既存塗膜の種類によっては十分な研磨が必要になる製品もあり、組み合わせによっては適用できない場合もあります。
そのため塗り替えでは、「この上に、この材料を塗って問題ないか」という確認が必要になります。
分からない場合は、メーカーの施工仕様や技術資料を確認します。
それでも判断できないものを、経験だけで「たぶん大丈夫」と決めるべきではないと私たちは考えています。
下塗りを塗ったから密着が完成するわけではありません

下塗り材を施工した後にも注意点があります。
それが塗布量と乾燥状態です。
必要以上に薄く施工すれば、下塗り材に求められる働きを十分に得られない場合があります。
反対に、必要以上に厚くすればよいというものでもありません。
メーカーが定める標準施工仕様を確認し、下地の状態も見ながら施工することが基本です。
特に吸い込みの激しい下地では、部分的に下塗り材が吸い込まれることがあります。
こうした場合も、ただ「1回塗ったから終了」ではなく、実際の下地状態を見る必要があります。
「乾いたように見える」と「塗り重ねてよい」は別です
塗装工事で誤解されやすいのが乾燥時間です。
触って乾いているから、次を塗ってよい。
必ずしもそうではありません。
塗料には、次の工程に進むための「塗り重ね乾燥時間」が設定されています。
この時間は製品によって異なります。
さらに
気温、
湿度、
風通し、
使用量、
下地の状態
などでも乾燥条件は変化します。
乾燥が不十分なまま次の塗料を重ねれば、塗膜内部に問題を残し、
縮み、
膨れ、
割れ、
付着不良
などにつながる可能性があります。
だから現場では、「今日は工程を進めたいから塗る」のではなく、「次を塗れる状態だから塗る」という判断が必要です。
実は「早過ぎる」だけでなく「間隔を空け過ぎる」ことにも注意します
塗り重ね時間というと、「短過ぎなければいい」と思われるかもしれません。
しかし製品によっては、塗り重ね可能な時間に上限が設定されているものもあります。
つまり、早過ぎてもいけない。
場合によっては空け過ぎにも注意する。
ということです。
具体的な時間は塗料によって異なるため、「何時間なら全部大丈夫」と一律には言えません。
使用する製品の施工仕様を確認することが基本です。
塗装が浮いたとき「どこから剥がれたか」を見る

私たちが塗膜の浮きや剥がれを見るとき、剥がれている面積だけを見るわけではありません。
重要なのは、どの層から剥がれているのかです。
たとえば、
新しい上塗りだけが剥がれているのか。
下塗りから剥がれているのか。
古い塗膜ごと剥がれているのか。
外壁材の表面そのものが弱くなっているのか。
これによって考えられる原因も変わります。
「剥がれているから上から塗っておきましょう」では、原因を残したままになる可能性があります。
まず剥離している境界を確認する。
これは補修方法を考えるうえでも大切です。
小さな剥がれが「塗り替えのヒント」になることがあります

現地調査で小さな塗膜の浮きや剥離を見つけることがあります。
お客様からすると、「ここだけ直せばいいのでは?」と思われるかもしれません。
もちろん部分的な問題の場合もあります。
しかし、その小さな剥離が、既存塗膜全体の状態を考えるヒントになることもあります。
同じ時期に同じ仕様で施工されている面であれば、ほかの場所にも同じような密着低下がないか確認します。
逆に一部分だけであれば、その場所特有の水分、日射、素材、以前の補修など、局所的な原因も考えます。
ここは現場を見なければ判断できません。
平塚市だからこそ、建物ごとに条件を見ます

平塚市といっても、建物の環境はすべて同じではありません。
海に近い場所。
交通量の多い道路沿い。
日当たりの良い南面。
湿気が残りやすい北面。
植栽が外壁の近くにある住宅。
風通しの良い住宅。
周囲を建物に囲まれた住宅。
同じ築年数でも、外壁の汚れ方や傷み方は違います。
だから「平塚だから全部この施工方法」と決めることはできません。
地域性を考えながらも、最終的にはその建物、その面、その素材の状態を見ることが必要です。
見積書で確認してほしいのは「塗料名」だけではありません

外壁塗装の見積書を見ると、どうしても塗料の商品名や耐久性、金額に目が行くと思います。
もちろん、それも大切です。
ただ、密着性を考えるなら、
高圧洗浄はどうするのか。
弱った旧塗膜はどう処理するのか。
鉄部はどのように下地調整するのか。
必要な箇所で研磨をするのか。
どんな下塗り材を使うのか。
なぜその下塗り材なのか。
といった「塗る前」の説明にも注目していただきたいと思います。
塗装は完成すると、その多くが見えなくなります。
下塗りも見えません。
ケレンした跡も見えません。
清掃した状態も見えません。
だからこそ施工前の説明が大切なのです。
山口塗装建業が「塗る前」を確認する理由
長く現場を見ていると、塗装は上塗りだけでは判断できないと感じます。
きれいに仕上げることはもちろん大切です。
しかし、そのきれいな塗膜を何の上に作っているのか。
そこを考えなければなりません。
私たち山口塗装建業では、現地調査の段階から外壁、屋根、付帯部などの状態を確認します。
塗膜の浮きや剥がれがあれば、「傷んでいます」だけで終わらせるのではなく、できる限り原因を考えます。
ただし、目視だけでは原因を断定できないケースもあります。
その場合は無理に決めつけません。
必要に応じて詳しく確認したうえで施工方法を考えます。
塗装を長持ちさせる「密着力」は一つの工程だけでは作れません
ここまで読んでいただくと、「結局、密着力を高める一番大事な工程は何ですか?」と思われるかもしれません。
しかし、私たちは一つだけを選ぶことはできないと考えています。
洗浄だけ完璧でも不十分です。
ケレンだけ丁寧でも、それだけでは決まりません。
高性能な下塗り材を使えばすべて解決するわけでもありません。
大切なのは、
今の塗膜を確認する。
不要なものを取り除く。
塗装できる清浄な面をつくる。
必要な箇所は研磨・目荒らしをする。
油脂分など密着を妨げるものがあれば適切に処理する。
下地と仕上げ塗料に合った下塗り材を選ぶ。
必要な塗布量を確保する。
所定の乾燥・塗り重ね時間を守る。
この流れがつながって初めて、塗料が本来持っている性能を発揮しやすい状態になります。
数年後に差が見えてくるのが塗装工事です
外壁塗装は、工事が終わった日にすべての答えが出る仕事ではありません。
完成直後なら、下地処理を丁寧に行った壁も、そうでない壁も、同じようにきれいに見えることがあります。
差が現れるとすれば、その後です。
数年たっても塗膜が健全なのか。
端部から浮いてこないか。
鉄部から錆が再発してこないか。
部分的な剥離が起きていないか。
だからこそ、完成したら見えなくなる工程を大切にしなければならないと考えています。
「何を塗るか」と同じくらい「何に塗るか」を大切に

外壁塗装をご検討されている方から、
「シリコンとフッ素ならどちらがいいですか?」
「無機塗料なら長持ちしますか?」
と聞かれることがあります。
塗料選びはもちろん大切です。
ただ、その前に確認してほしいことがあります。
その塗料を、どのような下地に塗るのか。
そして、その下地は、本当に塗料を密着させられる状態になっているのか。
ということです。
高耐久塗料を選んだからといって、施工条件を無視してよいわけではありません。
塗料の性能と、それを支える施工。
この両方が大切です。
最後に――見えなくなるところほど、手を抜かない
塗装工事が終われば、高圧洗浄をどこまで丁寧に行ったかは見えません。
ケレンも見えません。
目荒らしも見えません。
清掃や脱脂も見えません。
下塗りも、最後には上塗りで隠れます。
乾燥時間をきちんと取ったかどうかも、完成写真だけでは分かりません。
しかし、こうした完成後には見えなくなる工程が、塗膜の密着性に関係しています。
山口塗装建業が大切にしているのは、ただ高価な塗料をおすすめすることではありません。
建物の状態を確認し、「この下地に、どうやって塗料を密着させるか」を考えて施工することです。
塗装は、塗料の名前だけでは決まりません。
下地の状態を見て、必要な処理を行い、適切な材料を選び、決められた施工条件を守って、一つずつ塗膜をつないでいく。
その積み重ねが、結果として塗装を長持ちさせるための大切な土台になります。
平塚市で外壁塗装をご検討中の方で、
「以前の塗装が浮いている」
「数年しかたっていないのに剥がれてきた」
「このまま上から塗って大丈夫なのか分からない」
という場合は、いきなり塗料を決めるのではなく、まず現在の塗膜と下地の状態を確認することをおすすめします。
剥がれには原因があります。
ただし、その原因は建物によって違います。
だからこそ私たちは、現場を見ずに「これが原因です」と決めつけることはしません。
山口塗装建業では、これまでの現場経験を生かしながら、一棟一棟の状態を確認し、その建物に必要な施工を考えていきます。
きれいに塗ることだけではなく、きちんと付く状態をつくってから塗る。
これが、私たちが考える「密着力を大切にした塗装」です。






コメント