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外壁に対する色褪せの原因とその予防、対策について 平塚市で塗装

3月29日
読了時間: 29分

更新日:10月10日



はじめに|外壁の色褪せは、なぜ起こるのでしょうか?


「新築の頃より外壁の色が薄くなった気がする」


「南側だけ色が変わっている」


「外壁の色褪せを見つけたけれど、塗り替えた方がよいのだろうか」


住宅の外壁を見ていて、このように感じたことはありませんか。


外壁の色褪せは、長い年月の中で少しずつ進む変化です。


毎日同じ住宅を見ていると気づきにくく、以前の写真と比較して初めて色の違いが分かることもあります。


外壁の色が変化する主な原因には、紫外線、雨風、塗料の成分、顔料の性質、住宅の日当たりなどがあります。


ただし、色褪せが起きたからといって、必ずしも外壁の防水性能が失われているわけではありません。


色の変化だけが進んでいる場合もあれば、塗膜の劣化を伴っている場合もあります。

大切なのは、見た目だけで判断せず、色が変化した場所や範囲、表面の状態を確認することです。


平塚市で外壁塗装に携わる山口塗装建業では、色褪せを確認する際、住宅の方角や周囲の環境、使用されている塗料、外壁材の状態などを総合的に見ることが大切だと考えています。


この記事では、外壁の色褪せについて、原因から見分け方、予防方法まで順番に説明します。


最初に知っておきたい3つのポイント


外壁の色褪せは徐々に進むため、以前の写真と比較すると変化が分かりやすくなります。




1.色褪せの主な原因

紫外線や雨風などの影響により、塗料の顔料や樹脂の状態が変化し、外壁の色や光沢が徐々に変わることがあります。


2.色褪せを見つけたときの判断

以前の写真との比較、方角ごとの違い、表面の粉化や剥がれの有無などを確認します。


3.色褪せを抑える予防方法

耐候性の確認された塗料を選び、色や顔料の特性を理解し、住宅の環境に合った維持管理を行うことが重要です。


1.外壁の色褪せとは?最初に理解しておきたい色の変化


外壁の色褪せとは、塗装した当初と比較して、色の鮮やかさや濃さが変化したり、色が薄く見えたりする現象です。


専門的には「退色」と呼ばれることがあります。

ただし、外壁が以前と違う色に見えるからといって、すべてが退色とは限りません。


外壁の色の見え方には、主に次のような変化があります。


1-1.退色|塗装当初の色から変わる


退色は、塗膜に含まれる顔料の変化や塗膜自体の経年変化などによって起こります。


例えば、鮮やかな赤色が以前より淡くなったり、濃い色がくすんで見えたりする状態です。


変化の程度は、使用された顔料、塗料の樹脂、日射条件などによって異なります。


同じ赤色でも、使用する顔料が違えば耐候性も変わるため、色名だけで退色の早さを判断することはできません。


1-2.変色|元の色とは違う色合いになる


退色とは少し異なり、外壁の色味そのものが変わることがあります。


例えば、白い外壁が黄ばんで見えたり、部分的に茶色っぽく見えたりする場合です。


このような変化には、塗膜の化学的な変化だけでなく、汚れの付着や周辺部材から流れ出した成分などが関係することもあります。


表面に何かが付着しているのか、塗膜そのものが変化しているのかを区別することが重要です。


1-3.艶引け|光沢が減って色が違って見える


外壁の色が変わったように感じても、実際には表面の光沢が低下している場合があります。


艶のある塗膜は光を反射しますが、表面の状態が変わると光の反射の仕方も変化します。


その結果、以前より白っぽく、あるいはくすんで見えることがあります。


艶引けと退色は同時に進む場合もありますが、同じ現象ではありません。


職人が外壁を見る際には、単に色が薄くなったかどうかだけでなく、光沢の変化にも注目する必要があります。


2.紫外線によって外壁の色が変わる仕組み


外壁の色褪せを考えるうえで、紫外線は重要な要因の一つです。


太陽光には可視光線、紫外線、赤外線などが含まれています。


そのうち紫外線は、塗膜を構成する材料に化学的な変化を起こす要因になります。


2-1.塗料は樹脂と顔料などで構成されている


外壁用塗料には、一般的に樹脂、顔料、添加剤などが含まれています。


樹脂は塗膜を形成し、外壁表面を保護する役割を担います。

顔料は色を付ける役割を持ち、種類によって光や熱に対する安定性が異なります。


塗料は、こうした材料を組み合わせることで、色彩や光沢、耐候性などの性能を持たせています。


2-2.紫外線は樹脂にも顔料にも影響する


紫外線のエネルギーによって、塗膜を構成する樹脂の化学結合が変化することがあります。


この変化が進むと、塗膜表面の状態が変わり、光沢の低下や粉化につながる場合があります。


一方、顔料についても、種類によっては光の影響で色を生み出す構造が変化し、退色することがあります。


つまり、外壁の色褪せは、単純に「顔料が紫外線で壊れる」という一つの仕組みだけで説明できるものではありません。


顔料そのものの変化と、樹脂の劣化による見え方の変化を分けて考えることが大切です。


2-3.紫外線の影響は外壁全体で均一ではない


同じ住宅でも、すべての外壁が同じ量の紫外線を受けているわけではありません。


建物の向き、軒の出、隣接する住宅、樹木などによって日射条件は変わります。


そのため、同じ塗料で仕上げた住宅でも、部分ごとに色の変化が異なることがあります。


この違いは、色褪せの原因を考える際の大切な手掛かりになります。


3.南面・北面・東面・西面で色褪せはどう違う?


外壁の色褪せを確認する際、住宅の方角は重要な観察ポイントです。


ただし、南面だから必ず最も色褪せが進む、北面だから色褪せしない、というわけではありません。


建物の形や周辺環境によって日射条件は変わるためです。


3-1.南面|日射を受ける時間に注目する


南向きの外壁は、一般的に日中の日射を受けやすい場所です。


軒が短く、周囲に日差しを遮る建物がない場合、塗膜への光の影響が大きくなることがあります。


確認したいのは、壁全体が均一に変化しているのか、日差しの当たりやすい部分だけ変化しているのかという点です。


軒下と、その下の露出した外壁とを比較すると、日射や雨の影響の違いが分かる場合があります。


3-2.西面|午後の日射と表面温度に注目する


西向きの外壁は、午後の日射を受けます。


夏場には外壁の表面温度が高くなることもあります。


ただし、温度が高いことだけで退色が早いと断定することはできません。


塗膜の温度変化、紫外線への曝露、顔料や樹脂の特性などが関係します。


西面では、特に午後の直射日光が当たる場所と、日陰になる場所を比較することが参考になります。


3-3.東面|朝の日差しと周囲の建物の影響


東面は朝の時間帯に日射を受けやすい方角です。


ただし、隣家が近い住宅では、朝日が十分に当たらないこともあります。


日射を受ける時間が短いからといって、必ずしも色の変化が少ないとは限りません。


雨の当たり方や湿気、汚れの付着など、別の条件も確認します。


3-4.北面|色褪せ以外の変化と区別する


北向きの外壁は、直射日光を受ける条件が他の面と異なります。


そのため、紫外線による退色が比較的小さい場合があります。


一方で、乾燥しにくい場所では、汚れや藻などによって色が変わって見えることがあります。


北面が黒っぽくなっているからといって、それを色褪せと判断するのは適切ではありません。



同じ住宅でも方角や日射条件によって、外壁の色や表面の状態に違いが現れる事があります。


4.雨・風・湿度の変化は色褪せに関係する?


外壁の色褪せというと紫外線を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際の屋外環境では雨や風も塗膜に影響します。


4-1.雨によって塗膜表面の状態が変わる


外壁は、雨に濡れて乾くという状態を繰り返しています。


塗膜の種類や劣化状態によっては、水分の影響で表面の性質が変化することがあります。


また、表面の劣化が進んでいる場合、雨によって粉化した成分が流れ落ちることもあります。


こうした変化によって、外壁の色の見え方が変わる場合があります。


ただし、雨が当たるだけで必ず退色が進むという意味ではありません。


4-2.風で運ばれる砂やほこり


風が強い場所では、砂やほこりなどが外壁に付着します。


条件によっては、飛来する粒子が塗膜表面に摩耗を与える可能性もあります。


しかし、風による汚れの付着と、塗料そのものの退色は区別する必要があります。


外壁がくすんで見える場合、表面に汚れが付着しているだけということもあります。


4-3.湿度や温度の繰り返し変化


外壁は、季節や天候によって温度と湿度が変化する環境に置かれています。


塗膜や外壁材は、こうした変化の影響を受けます。


ただし、湿度が高い住宅ほど色褪せが早いと一律に判断できるものではありません。


塗料の性質、日射、雨の当たり方、外壁材などを合わせて考える必要があります。


5.色褪せた外壁と、状態の良い外壁を比較する方法


外壁の色褪せを確認するときは、現在の色だけを見て判断するより、比較できるものを探すことが大切です。


5-1.以前の住宅写真と比較する


新築時や前回塗装時の写真が残っていれば、現在の外壁と比較できます。


写真を撮った時期が分かると、どの程度の年月で色が変化したのかを考える参考になります。


ただし、写真の明るさ、天候、カメラの設定によって色の見え方は変わります。


写真だけで正確な退色量を測定することはできませんが、変化を把握する手掛かりになります。


5-2.日陰と日向を比較する


同じ外壁でも、軒下など日射が当たりにくい場所と、常に露出している場所では色の変化が異なることがあります。


同じ塗料、同じ施工時期の部分で比較できれば、日射の影響を考えるうえで参考になります。


ただし、軒下は雨も当たりにくいため、色の違いを紫外線だけの影響と断定しないことが重要です。


5-3.外壁の一部分だけ変色していないか


外壁全体がゆっくり変化している場合と、一部分だけ急に色が変わっている場合では、考えられる原因が異なります。


例えば、窓の下だけ色が違う場合は、雨水の流れや汚れの付着が関係している可能性があります。


換気口の周辺だけ変色している場合も、単純な退色とは限りません。


色の変化が起きている場所を確認することが、原因を考える第一歩です。



軒下と露出した外壁を比較すると、日射や雨の影響による色の違いが確認できる場合があります。


6.色褪せと汚れ・チョーキングを見分けるポイント


外壁の色が変わったとき、特に間違えやすいのが「色褪せ」「汚れ」「チョーキング」の3つです。


見た目が似ていても、発生する仕組みや確認方法は異なります。


6-1.色褪せは塗膜の色そのものの変化


色褪せは、顔料や塗膜の状態が変化することで、以前と色が違って見える現象です。


表面に付着物がなくても、色の変化が残る場合があります。


ただし、表面を強くこすって色が戻るか試すことは避けてください。


劣化した塗膜を傷めるおそれがあるためです。


6-2.汚れは外壁表面への付着物


排気ガスに由来する汚れ、砂ぼこり、雨だれなどが外壁に付着すると、元の色より暗く見えることがあります。


この場合は、塗料そのものが退色しているとは限りません。


例えば、窓の下に縦方向の黒い筋がある場合は、雨水の流れによって汚れが集まっている可能性があります。


汚れが原因なら、適切な清掃によって見た目が改善する場合もあります。


ただし、洗浄しても残る変色がすべて退色とは限りません。汚れが塗膜に固着している場合もあるためです。


6-3.チョーキングは塗膜表面が粉化する現象


チョーキングとは、紫外線や雨風などによって塗膜表面の樹脂が劣化し、顔料などの粒子が表面に現れる現象です。


外壁を軽く触ったとき、白っぽい粉や外壁の色に近い粉が付く場合があります。


ただし、粉が付いたという事実だけでチョーキングと断定することはできません。


砂ぼこりや塩分など、別の付着物が原因の場合もあります。


色褪せとチョーキングが同時に起こることもありますが、両者は別の現象です。




色褪せ、汚れ、チョーキングは似ていても発生する仕組みが異なります。


6-4.色の変化を確認するときの比較表

症状

主な特徴

確認のポイント

色褪せ

色が薄くなる、鮮やかさが減る

以前の写真、日陰との比較

汚れ

黒ずみ、筋状の変色、付着物

汚れの分布、雨水の流れ

チョーキング

表面が粉っぽくなる

軽く触れたときの粉の付着

艶引け

光沢が減り、くすんで見える

光の反射、表面の質感

このように整理すると、見た目が似ている症状でも違いを考えやすくなります。


ただし、実際の外壁では複数の症状が重なることも珍しくありません。


そのため、一つの特徴だけで結論を出さないことが大切です。


7.色褪せしやすい色と、比較的目立ちにくい色


外壁塗装を検討する際、色の好みだけでなく、将来の色の変化について気になる方も多いと思います。


ここで注意したいのは、色褪せしやすい色と、色褪せが目立ちやすい色は必ずしも同じではないということです。


7-1.赤・黄色・紫などの鮮やかな色


鮮やかな色には、さまざまな顔料が使用されています。


顔料の中には、紫外線などの影響で退色しやすいものもあります。


一方で、同じ赤色や黄色でも、耐候性の高い顔料を使用した塗料があります。


そのため、「赤色は必ず早く色褪せする」「黄色は長持ちしない」といった判断は正確ではありません。


確認すべきなのは、色名だけでなく、使用する顔料と塗料製品の耐候性です。


7-2.黒・濃紺・濃いブラウン


濃い色の外壁は、わずかな白化や艶引けでも目立つことがあります。


特に、濃い色が白っぽく変化すると、塗装当初との差を感じやすくなります。


ただし、濃い色だから必ず退色が早いわけではありません。


例えば、黒色に使用されるカーボンブラックは、一般に耐光性の高い顔料として知られています。


それでも、塗膜表面の樹脂が劣化して白っぽく見えれば、色褪せしたように感じる場合があります。


この違いを理解することが大切です。


7-3.ベージュ・アイボリー・ライトグレー


これらの色は、外壁の色の変化が比較的目立ちにくい場合があります。


特に、鮮やかな原色や濃い色と比較すると、多少の退色や艶引けが起きても外観の印象が大きく変わりにくいことがあります。


ただし、色褪せしないという意味ではありません。


また、淡い色は汚れの種類によっては付着が目立つことがあります。


色褪せの目立ちにくさと、汚れの目立ちにくさは別々に考える必要があります。


7-4.白色は本当に色褪せしにくい?


白色には、酸化チタンなどの顔料が使用されることがあります。


酸化チタンは白色顔料として広く使われていますが、その表面処理や塗料の配合によって塗膜への影響が異なります。


また、白色の外壁は、色の変化が比較的分かりにくい場合がある一方、黄ばみや黒ずみが目立つことがあります。


「白なら何年経っても変わらない」と考えるのは適切ではありません。


7-5.青色や緑色はどうなのか


青色や緑色についても、顔料の種類によって耐光性は異なります。


青色だから退色しにくい、緑色だから退色しやすいという単純な区別はできません。


外壁用塗料では、色を作るために複数の顔料を組み合わせることがあります。


その場合、各顔料の退色の程度が異なると、単に薄くなるだけでなく、色相が変わることも考えられます。


7-6.色選びでは「長持ちする色」だけを考えない


色褪せが目立ちにくい色を選ぶことは、一つの考え方です。


しかし、外壁の色は住宅全体の印象を決める大切な要素でもあります。


色褪せを心配するあまり、本来希望していた色をすべて諦める必要はありません。


希望する色がある場合は、その色を実現できる塗料の中から、耐候性や施工条件を確認して選ぶことが大切です。



外壁の色によって経年変化の目立ち方は異なりますが、実際の耐候性は顔料や塗料の仕様にも左右されます。


8.塗料の種類によって色褪せの進み方は変わる?


外壁塗装に使用される塗料には、シリコン系、フッ素系、無機成分を含む塗料など、さまざまな種類があります。


また、塗膜の劣化を抑えるために、ラジカル制御技術を取り入れた製品もあります。


これらは、色の持続性を考えるうえで重要な選択肢になります。


ただし、塗料の種類だけで、色褪せするまでの年数を正確に決めることはできません。


8-1.シリコン系塗料


シリコン系塗料は、住宅の外壁塗装に広く使用されている塗料の一つです。


製品によって樹脂の構成や顔料、添加剤などが異なり、耐候性にも違いがあります。


同じシリコン系という名称でも、すべてが同じ性能というわけではありません。


色の持続性を重視する場合は、メーカーが公表している促進耐候性試験などの資料を確認することが参考になります。


8-2.フッ素系塗料


フッ素系塗料には、耐候性を重視して設計された製品があります。


適切な製品を選ぶことで、長期間の光沢保持や塗膜の劣化抑制が期待できる場合があります。


ただし、フッ素系塗料を使用すれば、どの色でも同じように長期間退色しないという意味ではありません。


顔料の種類や塗料全体の配合によって、色の安定性は変わります。


8-3.無機成分を含む塗料


無機成分を利用した塗料にも、耐候性を重視した製品があります。


ただし、一般に住宅塗装で使用される無機系塗料には、有機樹脂を組み合わせたものもあります。


無機成分が入っているからといって、紫外線による劣化が一切起こらないわけではありません。


製品ごとの性能を確認する必要があります。


8-4.ラジカル制御技術を採用した塗料


塗膜の劣化には、紫外線などによって生じる化学反応が関係します。


ラジカル制御技術を採用した塗料は、こうした反応による樹脂の劣化を抑えることを目的として設計されています。


ただし、ラジカル制御という名称だけで色褪せへの強さを判断することはできません。


顔料の安定性や塗膜全体の性能も重要です。


8-5.塗料を比較するときに確認したい資料


色褪せを抑える塗料を選ぶ場合は、メーカーの製品資料を確認しましょう。


特に参考になるのは、次のような情報です。


・促進耐候性試験の条件と結

  果

・光沢保持率

・色差の変化を示す資料

・屋外暴露試験の結果

・使用できる外壁材と下地条

  件


ここで知っておきたいのが、光沢保持率が高いことと、色の変化が小さいことは同じではないという点です。


光沢保持率は、塗膜表面の光沢がどの程度残っているかを示す指標です。


一方、色差は、色の変化を数値として評価する指標です。


色褪せを重視するなら、可能な範囲で両方の情報を確認することが望ましいと考えます。


9.塗料の顔料によって色褪せに違いが出る理由


外壁の色褪せを詳しく考えるとき、塗料に含まれる顔料の性質は欠かせません。


顔料には大きく分けて、有機顔料と無機顔料があります。


ただし、どちらか一方が必ず優れているというものではありません。


9-1.有機顔料の特徴


有機顔料は、鮮やかな色彩を表現できるものが多く、さまざまな色に使用されています。


顔料によっては光に対する安定性が異なり、屋外で長期間使用する場合には耐候性の確認が必要です。


一方で、耐光性に優れた有機顔料も存在します。


そのため、有機顔料を使用しているから色褪せしやすいと断定することはできません。


9-2.無機顔料の特徴


無機顔料には、酸化鉄系顔料など、屋外環境で安定性を示すものがあります。


ただし、無機顔料にもさまざまな種類があり、性質は一律ではありません。


塗料に使用する際には、色彩だけでなく、樹脂との組み合わせや製品全体の性能を考える必要があります。


9-3.同じ色でも塗料によって違う


例えば、同じようなベージュ色でも、使用する顔料の組み合わせは製品によって異なることがあります。


色見本ではほとんど同じ色に見えても、屋外での色の変化が同じになるとは限りません。


また、標準色と特注色では、使用できる顔料やメーカーの性能保証条件が異なる場合があります。


色の持続性を重視するなら、色番号だけでなく、実際に使用する製品の仕様を確認することが重要です。


10.平塚市の海沿いと内陸部で確認したい住宅環境


平塚市には、相模湾に近い住宅地もあれば、海から離れた内陸部の住宅地もあります。


同じ平塚市内でも、住宅の立地によって外壁が受ける環境は異なります。


ただし、海に近いから必ず色褪せが早い、内陸部だから長持ちする、といった単純な判断はできません。


10-1.海沿いの住宅で確認したいこと


平塚市の海に近い住宅では、潮風や飛来塩分の影響を考える必要があります。


風向きや住宅の位置によっては、外壁表面に塩分が付着する場合があります。


特に金属部材では、塩分が腐食に関係することがあります。


一方、塩分の付着がそのまま塗料の顔料の退色につながるとは限りません。


海沿いの住宅で色の変化が見られた場合には、退色だけでなく、塩分の付着汚れ、金属部材からの錆汁なども確認することが重要です。


また、海からの距離だけでなく、風の通り道や周囲の建物によっても影響は変わります。


10-2.内陸部の住宅で確認したいこと


平塚市の内陸部では、日当たりや周囲の建物、樹木などの条件に注目します。


例えば、南側に広い空間がある住宅では、外壁が日射を受ける時間が長くなる場合があります。


反対に、隣家が近い場所では、一日の中で日陰になる時間が長くなることもあります。


樹木が近い住宅では、日陰や湿気の影響を受ける場所もあります。


このような環境では、退色だけでなく、汚れや藻などによる色の変化も区別する必要があります。


10-3.同じ住宅でも面ごとに状態が異なる


外壁の色褪せは、住宅全体で均一に進むとは限りません。


南面は艶引けが目立つ一方、北面では汚れが目立つという場合もあります。


また、軒下と雨の当たる部分で、色の見え方が異なることもあります。


こうした違いを確認することで、単純な経年変化なのか、特定の環境条件が影響しているのかを考える手掛かりになります。



平塚市内でも住宅の立地によって潮風、日射、周囲の建物や樹木などの環境条件が異なります。


山口塗装建業では、平塚市の住宅について考える際も、地域名だけで判断するのではなく、一軒ごとの立地条件を確認することが重要だと考えています。


11.色褪せは見た目の問題?それとも塗膜の劣化?


外壁の色褪せを発見したとき、多くの方が気になるのは「塗装し直す必要があるのか」という点ではないでしょうか。


結論からいうと、色褪せだけで塗り替えの必要性を判断することはできません。


11-1.色の変化が中心の場合


外壁の色が以前より薄くなっていても、塗膜に剥がれや著しい粉化などが見られない場合があります。


このような場合、見た目の変化が中心で、直ちに塗装が必要とは限りません。


ただし、見た目がきれいだから保護性能が十分残っているとも断定できません。


使用した塗料、施工からの経過年数、外壁材の状態などを確認することが必要です。


11-2.塗膜の劣化を伴っている場合


色褪せに加えて、次のような症状がある場合は注意が必要です。


・表面が著しく粉化している

・塗膜が剥がれている

・塗膜に膨れがある

・外壁材の表面が傷んでいる

・ひび割れなどが同時に発生

  している


こうした症状がある場合、単なる色の変化だけでなく、塗膜や外壁材の状態を詳しく確認する必要があります。



11-3.色褪せだけで雨漏りを判断しない


外壁の色が薄くなったからといって、それだけで雨漏りが起こるわけではありません。


雨水の侵入には、

ひび割れ、

外壁材の接合部、

シーリング、

開口部周辺

など、さまざまな要因が関係します。


色褪せは外壁の状態を見直すきっかけにはなりますが、雨漏りの直接的な証拠ではありません。


この違いを理解しておくと、必要以上に不安になることなく、住宅の状態を判断しやすくなります。


12.色褪せを発見したときに確認したい7つのこと


外壁の色が以前と違うと感じた場合、まずは落ち着いて状態を確認してみましょう。


無理に高い場所へ上がったり、外壁を強くこすったりする必要はありません。


① いつ頃から色が変わったのか


以前の写真や塗装記録があれば、変化に気づいた時期を確認します。


急に色が変わったように感じる場合は、退色以外の原因も考えます。


② どの方角で目立つのか


南面、西面、東面、北面のどこで変化が目立つのかを確認します。


一つの面だけ変化している場合、日射や雨の当たり方が関係している可能性があります。


③ 壁全体か、一部分だけか


広い範囲で均一に変化しているのか、窓の下や換気口の周辺だけなのかを確認します。


局所的な変化では、汚れや別の要因も考える必要があります。


④ 艶の変化はあるか


色だけでなく、以前より光沢が減っていないかを確認します。


ただし、日差しの強さや見る角度によって艶の見え方は変わるため、できるだけ同じ条件で比較します。


⑤ 表面に粉が付くか


手の届く安全な場所で、外壁表面を軽く触れて確認する方法があります。


粉が付いた場合は、チョーキングの可能性も考えます。


ただし、粉の正体を確認せずに塗膜劣化と断定しないことが大切です。


⑥ 剥がれや膨れはないか


色褪せと同じ場所に、塗膜の剥がれや膨れがないかを確認します。


こうした症状が見られる場合は、色の変化だけでなく、塗膜の付着状態なども確認する必要があります。



⑦ 前回の塗料や施工時期が分かるか


前回使用した塗料の商品名や施工時期が分かれば、状態を考える参考になります。


同じ年月が経過していても、塗料の種類や施工環境によって状態は異なります。


分からない場合は、無理に推測する必要はありません。



色の変化だけでなく、光沢や塗膜表面の状態を合わせて確認する事が大切です。


13.色褪せを抑えるためにできる予防方法


外壁の色褪せを完全に防ぐことは難しいものの、塗料選びや維持管理によって変化を抑えられる場合があります。


13-1.塗料の耐候性を確認する


塗料を選ぶ際は、価格や樹脂の名称だけでなく、メーカーが公表している耐候性の資料を確認することが重要です。


特に、色の変化を重視する場合は、色差や光沢保持に関する試験結果が参考になります。


ただし、試験結果がそのまま住宅での耐用年数を示すわけではありません。


実際の住宅では、日射、雨、温度、外壁材などの条件が異なるためです。


13-2.希望する色の顔料特性を確認する


色褪せが気になる場合は、希望する色について、メーカーや施工業者に耐候性を確認することが大切です。


特に鮮やかな色や特注色では、標準色と性能条件が異なる場合があります。


色見本だけで判断せず、使用する製品の仕様を確認しましょう。


13-3.艶の種類も考える


外壁塗料には、艶あり、艶を抑えた仕上げ、艶消しなどがあります。


艶の違いによって、外壁の見た目や光の反射の仕方が変わります。


また、製品によっては艶の種類ごとに性能が異なる場合があります。


艶ありなら必ず長持ちする、艶消しなら色褪せしやすい、と一律に判断せず、製品ごとの仕様を確認することが必要です。


13-4.住宅の方角や周囲の環境を考える


外壁の色を選ぶ際には、住宅の立地条件も参考になります。


日射を受けやすい面では、退色や艶引けの見え方を考慮することができます。


また、日陰が多い面では、汚れによる変色なども考える必要があります。


色の好みと維持管理のしやすさを合わせて考えることが大切です。


13-5.適切な施工条件を守る


塗料の性能を十分に発揮させるためには、メーカーが指定する施工条件を守る必要があります。


例えば、適切な塗布量、乾燥時間、使用できる下地の条件などです。


これらが守られていない場合、塗膜の仕上がりや耐久性に影響する可能性があります。


ただし、施工不良があれば必ず早期退色するというわけではありません。


施工に問題がある場合は、色の変化以外にも、光沢の不均一や塗膜の剥がれなどが見られることがあります。


施工工程そのものよりも、使用する塗料が適切な条件で施工されているかが重要です。


13-6.定期的に外壁の状態を記録する


塗装後の住宅を同じ位置から定期的に撮影しておくと、色の変化を比較しやすくなります。


例えば、年に一度、同じ方角から外壁の写真を撮っておく方法があります。


できれば晴天や曇天など、似た条件で撮影すると比較しやすくなります。


ただし、写真だけで正確な色差を測定できるわけではありません。


変化に気づくための記録として活用しましょう。


13-7.汚れを放置しない

外壁の汚れが長期間付着していると、退色との区別が難しくなることがあります。


軽い汚れであれば、外壁材や塗膜に適した方法で清掃することで、見た目が改善する場合があります。


ただし、強い洗剤や高圧の水を安易に使用すると、塗膜や外壁材を傷めるおそれがあります。


清掃方法は、使用されている外壁材や塗料の仕様に合わせて判断することが重要です。


14.塗装後に色の違いが出た場合はどう考える?


塗装後、比較的短い期間で色の違いが気になることがあります。


この場合、必ずしも退色とは限りません。


14-1.光の当たり方による違い


同じ塗料でも、日向と日陰では色の見え方が異なります。


また、晴れの日と曇りの日でも印象が変わります。


塗装後に色の違いが気になった場合は、まず同じ時間帯や似た天候で比較することが参考になります。


14-2.艶の不均一


塗膜表面の艶に違いがあると、同じ色でも濃淡があるように見える場合があります。


施工直後から目立つ場合は、塗装時の条件や仕上がりの状態を確認する必要があります。


ただし、見た目だけで施工不良と断定することはできません。


14-3.部分補修による色の違い


以前に塗装した部分と、新しく補修した部分では、同じ色番号の塗料を使用しても色が一致しない場合があります。


既存の塗膜が経年変化していることや、塗料の製造時期、艶の違いなどが関係するためです。


部分補修を行う際には、周囲との色の違いが出る可能性を理解しておくことが大切です。


14-4.短期間で大きな変化がある場合


塗装後、短期間で明らかな変色や艶の異常が見られる場合は、使用塗料や施工記録を確認することが重要です。


施工業者に、使用した塗料の商品名、色番号、施工時期などを確認してもらいましょう。


必要に応じて、塗料メーカーの見解を確認することも考えられます。


15.色褪せした外壁は部分塗装で直せる?


外壁の一部分だけ色褪せしている場合、部分塗装で対応できないかと考える方もいらっしゃると思います。


部分塗装が可能かどうかは、外壁材や既存塗膜の状態によって異なります。


15-1.部分塗装で対応できる場合


既存の塗膜が健全で、塗料の適合性などに問題がなければ、部分的な塗装を検討できる場合があります。


ただし、塗装できることと、周囲の色に自然になじむことは別の問題です。


15-2.補修部分の色が目立つ場合


既存の外壁は、年月の経過によって色や艶が変化しています。


そのため、新しい塗料を同じ色番号で塗っても、周囲との差が残る場合があります。


特に濃い色や艶のある仕上げでは、違いが目立つことがあります。


15-3.一面単位での塗装を考える場合


部分補修による色の違いが目立つ場合、外壁一面を区切りとして塗装する方法を検討することがあります。


ただし、必ず一面すべてを塗装しなければならないわけではありません。


補修範囲、既存塗膜の状態、希望する仕上がりなどを考慮して判断します。


15-4.塗装せず経過観察する場合


色の変化が軽微で、塗膜や外壁材に大きな問題が確認されない場合は、すぐに塗装せず経過を観察することも選択肢になります。


住宅の維持管理では、すべての変化に対して直ちに工事を行う必要はありません。


現状を正しく理解し、必要な対応を選ぶことが大切です。



16.色褪せについてよくある質問


Q1.外壁の色褪せは何年くらいで始まりますか?


色褪せが始まる時期は、使用した塗料や顔料、日射条件などによって異なります。


そのため、すべての住宅に共通する年数を示すことはできません。


Q2.南側だけ色褪せするのは施工不良ですか?


南側だけ色の変化が目立つ場合でも、それだけで施工不良とは判断できません。


日射条件の違いが関係している可能性があります。


ただし、短期間で極端な変化が起きた場合などは、使用塗料や施工状態を確認する必要があります。


Q3.色褪せした外壁を洗えば元に戻りますか?


表面の汚れが原因で色が変わって見える場合は、清掃によって改善する可能性があります。


一方、顔料や塗膜そのものが変化している場合は、洗浄だけで元の色に戻すことは一般に困難です。


Q4.色褪せしたらすぐ塗装が必要ですか?


色褪せだけで、直ちに塗装が必要とは限りません。


粉化、

剥がれ、

ひび割れ

など、他の症状も確認して判断します。


Q5.高価な塗料なら色褪せしませんか?


高価な塗料であっても、色褪せが全く起きないわけではありません。


価格だけでなく、製品の耐候性や顔料の特性などを確認することが重要です。


Q6.遮熱塗料は色褪せ防止にも効果がありますか?


遮熱塗料は、主に太陽光の一部を反射して塗装面などの温度上昇を抑えることを目的とした塗料です。


遮熱性能があることと、紫外線による退色を防ぐ性能が高いことは同じではありません。


色褪せを重視する場合は、遮熱性能とは別に耐候性を確認する必要があります。


Q7.クリヤー塗装をすれば色褪せを防げますか?


外壁用クリヤー塗料には、紫外線による劣化を抑えることを目的とした製品もあります。


ただし、既存の外壁材や塗膜の状態によっては施工できない場合があります。


また、すでに退色した色がクリヤー塗装によって元に戻るわけではありません。


施工できる条件をメーカーの仕様に基づいて確認する必要があります。


17.山口塗装建業が考える、外壁の色褪せとの向き合い方


外壁の色褪せは、住宅の状態を知るための手掛かりの一つです。


しかし、色が薄くなったという理由だけで、塗装工事の必要性を決めるべきではありません。


外壁には、

日射、

雨風、

湿気、

周囲の建物

など、さまざまな環境条件が関係しています。


さらに、使用されている塗料や顔料、外壁材によっても、色の変化の仕方は異なります。


大切なのは、色褪せが起きた理由を考え、現在の塗膜がどのような状態なのかを確認することです。



外壁の状態を正しく把握し、住宅に合った維持管理を続ける事が住まいを大切にする第一歩です。


最後に|外壁の色褪せを正しく理解して、大切な住まいを守るために


外壁の色褪せは、住宅に長く住んでいれば気になることがある自然な経年変化の一つです。


新築時や塗装直後と比べて色が薄くなったり、艶がなくなったりすると、そろそろ塗り替えが必要なのではないかと心配になる方もいらっしゃると思います。


しかし、私たち山口塗装建業が大切にしたいのは、色が変わったという見た目だけで判断しないことです。


外壁の色褪せには、

紫外線や雨風、

塗料の性質、

顔料の種類、

住宅の日当たり

など、さまざまな条件が関係しています。


同じ平塚市内の住宅でも、海沿いと内陸部では周辺環境が異なり、同じ住宅でも南面と北面

では状態が違うことがあります。


色褪せが見られても、塗膜が十分に保たれている場合には、すぐに塗り替える必要がないこともあります。


一方で、粉化や剥がれなどが重なっている場合は、詳しい確認が必要です。


私たちは、塗装工事を勧めることだけが職人の仕事ではないと考えています。


今の外壁がどのような状態なのか、何が原因で変化しているのか、どのような対応が適切なのかを分かりやすくお伝えすることも大切な役割です。


平塚市で大切な住まいを長く守っていくために、外壁の小さな変化にも目を向けながら、必

要な時期に適切な維持管理を行っていただければと思います。











 
 
 

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