外壁塗装業者の選び方とは?失敗しないためのポイントや見積もりの見方を解説
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- 10月23日
- 読了時間: 12分
更新日:12 時間前
外壁塗装を検討しているけれど、どの業者に依頼すればいいのか分からずお困りではありませんか。
初めての外壁塗装では、適正価格が分からない、悪徳業者に騙されないか不安、どこを見て判断すればいいか分からないといった悩みを抱える方が多いでしょう。
実際に、業者選びを誤ったために手抜き工事をされたり、相場より高額な費用を請求されたりするトラブルは珍しくありません。
そこでこの記事では、外壁塗装業者を選ぶ際に必ずチェックすべきポイントと、信頼できる業者を見極める具体的な方法を詳しく解説します。
外壁塗装業者選びで失敗する人の3つの共通点
外壁塗装で後悔する方には、いくつかの共通した失敗パターンがあります。まずは、どのような選び方が失敗につながるのかを知っておきましょう。
相見積もりを取らずに即決してしまう
外壁塗装業者選びで最も多い失敗が、1社だけの見積もりで契約を決めてしまうことです。1社だけでは、その見積もりが適正価格なのか、工事内容が妥当なのかを判断できません。
訪問営業の業者から「今日契約すれば特別価格で」と言われて即決したものの、後から調べたら相場より高かったといったこともあります。
外壁塗装は数十万円から百万円以上かかる大きな買い物です。最低でも2社から3社以上の相見積もりを取り、価格だけでなく工事内容や保証内容も比較検討することが重要です。
価格の安さだけで判断してしまう
相見積もりを取った後、最も安い業者に飛びついてしまうのも危険です。
外壁塗装には適正な価格があり、極端に安い見積もりには必ず理由があります。安さの裏には、塗料を規定より薄めて使う、下地処理を省略する、塗りの回数を減らすといった手抜き工事が隠れていることが少なくありません。
例えば、本来3回塗りが必要なところを2回しか塗らなければ、数年で塗装が剥がれてしまいます。結果的に、数年後に再び塗装が必要になり、トータルでは高くついてしまうのです。安すぎる見積もりを見たら、なぜ安いのかを必ず確認しましょう。
口コミや実績を確認しない
業者の過去の実績や評判を確認せずに契約するのも危険です。ホームページに掲載されている施工事例の写真は、その業者の技術力を判断する重要な材料になります。写真が少ない、または全く掲載されていない業者は、実績が乏しい可能性があります。
また、地域での評判や口コミも重要な判断材料です。近隣で実際に施工した実績があるか、アフターフォローはしっかりしているか、工事中の対応は丁寧だったかなど、実際に依頼した人の声は参考になります。
インターネットの口コミだけでなく、可能であれば近所で施工した実例を見せてもらうのも良いでしょう。
外壁塗装業者の選び方は?見極めるチェックポイント

ここからは、優良な外壁塗装業者を選ぶための具体的なチェックポイントをご紹介します。
建設業許可や塗装技能士の資格を持っているか
外壁塗装を行う業者が信頼できるかどうかを判断する最初のポイントは、必要な許可や資格を持っているかです。
建設業許可は、500万円以上の工事を請け負う場合に必要な許可で、基準を満たした業者にのみ発行されます。この許可を持っているということは、会社として一定の信頼性があるという証明になります。
また、塗装技能士という国家資格も重要です。これは、塗装の知識と技術を持っていることを国が認定する資格で、1級と2級があります。
特に1級塗装技能士や鋼構造物塗装1級技能士などの資格を持つ職人がいる業者は、高い技術力を持っていると判断できます。ホームページや名刺に記載されていることが多いので、必ず確認しましょう。
自社施工かどうか
外壁塗装業者の中には、営業だけを行い、実際の工事は下請け業者に任せているところも存在します。自社で職人を抱えて施工する業者と、下請けに任せる業者では、いくつかの違いがあります。
まず、下請けに任せる場合は中間マージンが発生するため、その分費用が高くなります。同じ工事内容でも、自社施工なら100万円で済むところが、中間マージンが入ると値段が上がります。
また、下請けに任せると、責任の所在が曖昧になりがちです。何か問題が起きた時、営業した会社と実際に工事をした会社の間でたらい回しにされることも珍しくありません。
自社施工の業者であれば、営業から施工、アフターフォローまで一貫して責任を持ってもらえるので安心です。
施工実績と事例が豊富にあるか
業者の技術力や信頼性を判断するには、過去の施工実績を確認することが大切です。創業から何年経っているか、年間どのくらいの件数を施工しているかは、業者の経験値を測る指標になります。
ホームページに掲載されている施工事例の写真も重要なチェックポイントです。施工前と施工後の写真が豊富に掲載されていれば、その業者がどのような仕上がりを実現できるのかが分かります。
さらに、自分が住んでいる地域での施工実績があるかも重要です。地域に根ざした業者であれば、その地域特有の気候や環境に合わせた塗装を提案してくれるでしょう。
見積書が詳細で明確か
見積書の内容は、業者の誠実さを判断する重要なポイントです。
良い見積書と悪い見積書には明確な違いがあります。悪い見積書の典型例は、外壁塗装一式、屋根塗装一式といった大雑把な書き方をしているものです。このような見積書では、どんな作業にいくらかかっているのかが分かりません。
一方、良い見積書は、足場設置、高圧洗浄、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りといった各工程が明記されています。さらに、使用する塗料のメーカー名、商品名、グレードまで記載されていることが理想です。
塗料にはシリコン系、フッ素系、無機系など様々な種類があり、価格も耐久性も大きく異なります。塗料一式と書かれているだけでは、どのグレードの塗料を使うのか分かりません。
見積もりの段階で詳細を明記する業者は、工事の内容についても誠実に対応してくれる可能性が高いです。
保証内容とアフターフォロー体制が充実しているか
施工後の保証やアフターフォローがしっかりしているかは、必ず確認すべきポイントです。
一般的に、外壁塗装の保証期間は5年から10年程度が目安です。ただし、保証の内容は業者によって大きく異なります。
塗装の剥がれや色あせに対する保証なのか、それとも施工不良のみが対象なのか、保証書に明記されているかを確認しましょう。口約束だけの保証は、後からトラブルになる可能性があります。
また、定期点検を実施してくれるかも重要です。1年後、3年後といった節目に無料で点検してくれる業者であれば、何か問題が起きても早期に対応してもらえます。
地域に根ざした業者であれば、何かあった時にすぐに駆けつけてもらえる安心感もあります。
説明が丁寧でコミュニケーションが取りやすいか
外壁塗装は専門的な工事なので、業者とのコミュニケーションが非常に重要です。専門用語を多用せず、分かりやすい言葉で説明してくれる業者を選びましょう。
例えば、ケレンという言葉を使わずに、古い塗膜や錆を削り落とす作業と説明してくれる業者は親切です。
質問したことに対して、面倒がらずに丁寧に答えてくれるかも大切なポイントです。曖昧な答えでごまかしたり、専門用語で煙に巻こうとする業者は避けた方が良いでしょう。
また、連絡のレスポンスが早いかも確認しましょう。見積もり依頼から返信までに時間がかかる業者は、工事中や工事後の対応も遅い可能性があります。
外壁塗装業者の種類と特徴

外壁塗装を依頼できる業者にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った業者を選びましょう。
地元の塗装専門店
地元に根ざした塗装専門店は、外壁塗装を依頼する最もおすすめの選択肢です。
塗装専門店の最大のメリットは、自社で職人を抱えて施工するため中間マージンが発生しないことです。そのため、同じ品質の工事でも大手より費用を抑えられることが少なくありません。
また、地域密着型なので、その地域の気候や環境に合わせた塗装を提案してくれます。例えば、海に近い地域では塩害に強い塗料を、寒冷地では凍害に強い塗料を選んでくれます。
アフターフォローも充実しており、何か問題があればすぐに駆けつけてもらえる安心感があります。
大手ハウスメーカー・リフォーム会社
新築時に家を建てた大手ハウスメーカーや、全国展開しているリフォーム会社も外壁塗装を請け負っています。
大手のメリットは、ブランド力による安心感と、全国一律の品質管理体制です。会社としての信用力が高いため、倒産のリスクも比較的低く、長期保証も安心して受けられます。
ただし、デメリットも存在します。多くの場合、実際の工事は地元の下請け業者が行うため、中間マージンが発生します。
そのため、同じ内容の工事でも地元の専門店より高額になることがあります。また、営業担当と実際に工事をする職人が別なので、細かい要望が伝わりにくいこともあります。
費用よりも安心感を優先したい方には向いていますが、コストパフォーマンスを重視する方には不向きです。
ホームセンター・家電量販店
最近では、大手ホームセンターや家電量販店でも外壁塗装サービスを提供しています。
メリットは、普段利用している店舗で気軽に相談できることです。買い物のついでに見積もり依頼ができるので、敷居が低く感じられます。
しかし、これらの店舗は塗装の専門店ではなく、実際の工事は提携している業者が行います。そのため、やはり中間マージンが発生し、専門店に直接依頼するより値段が高くなりがちです。
また、店舗スタッフは塗装の専門知識を持っていない場合もあり、技術的な質問に答えられないこともあります。工事の品質も、どの提携業者が担当するかによって異なるため、安定性に欠けます。
訪問営業・飛び込み営業の業者
突然家に訪ねてくる訪問営業の業者には、特に注意が必要です。このままだと雨漏りしますよ、外壁が危険な状態ですなどと不安を煽って契約を迫る手口が典型的でしょう。
また、今日契約すれば特別価格で、近くで工事をしているので足場代が無料になるといった甘い言葉で即決を迫ります。
訪問営業の業者がすべて悪徳というわけではありませんが、トラブルに巻き込まれるリスクが非常に高いです。
契約後に法外な追加費用を請求される、手抜き工事をされる、工事後に連絡が取れなくなるといった被害は、ニュースでも話題になっています。
外壁塗装の適正価格と見積もりの見方

外壁塗装にかかる費用の相場を知っておくことで、見積もりが適正かどうかを判断できます。ここでは、費用の目安と見積書のチェックポイントを解説します。
住宅規模別の外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用は、家の大きさや使用する塗料によって変わります。一般的な戸建て住宅の場合、30坪の住宅で80万円から120万円、40坪の住宅で100万円から150万円が相場です。
この金額には、足場の設置、高圧洗浄、下地処理、塗装工事、養生などすべての工程が含まれます。費用の内訳は、足場代が全体の約15~20パーセント、塗料代が約15~20パーセント、人件費が約20~30パーセント、その他諸経費が約20~30パーセントです。
使用する塗料のグレードによっても大きく変わります。シリコン塗料であれば耐用年数10年から15年で比較的安価、フッ素塗料は耐用年数15年から20年で高価、無機塗料は耐用年数20年以上でさらに高価です。
長期的に考えると、耐用年数の長い塗料を選んだ方がトータルコストは抑えられることもあります。
見積書でチェックすべき項目
見積書を受け取ったら、以下の項目が明記されているか確認しましょう。
まず足場代は、外壁塗装には必須の費用で、平米あたり700円から1000円が相場です。高所での作業を安全に行うために不可欠なので、無料にするという業者は他の項目で上乗せしている可能性があります。
塗料代については、メーカー名、商品名、グレード、使用量が記載されているか確認します。塗料一式とだけ書かれている場合は、具体的な塗料名を質問しましょう。
人件費は、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りとそれぞれの工程ごとに記載されているのが理想です。
見積もりで分からない点があれば、遠慮せずに質問しましょう。丁寧に説明してくれる業者は信頼性が高いと考えられます。
安すぎる見積もりに潜む危険性
相場より極端に安い見積もりには、必ず理由があります。
手抜き工事のリスクとして多いのが、塗りの回数を減らすことです。外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本ですが、これを2回に減らせば材料費も人件費も削減できます。
しかし、塗りの回数を減らすと塗膜が薄くなり、数年で塗装が剥がれてしまいます。また、塗料を規定より水で薄めて使う、乾燥時間を十分に取らないといった手抜きも行われます。
さらに、見積もりには含まれていない追加費用を後から請求される可能性もあります。下地が傷んでいたので補修が必要だったなどと言って、工事後に高額な追加費用を請求される事例があります。
安すぎる見積もりを見たら、なぜ安いのかを必ず確認し、納得できる説明がなければ契約を避けましょう。
チェックポイントを参考に、外壁塗装業者選びを成功させよう
外壁塗装は、家の美観を保ち、資産価値を維持するための重要な工事です。数十万円から百万円以上という決して安くない投資だからこそ、業者選びは慎重に行う必要があります。
焦らず、じっくりと時間をかけて、信頼できる業者を見つけることが、満足のいく外壁塗装につながります。
この記事で紹介したチェックポイントを参考に、複数の業者を比較検討してください。そして、疑問点があれば遠慮せず質問し、納得できるまで説明を求めましょう。優良な業者であれば、どんな質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
神奈川県で外壁塗装をお考えの方は、ぜひ山口塗装建業にもお声がけください。無料見積もりのご依頼や、外壁の状態についてのご相談など、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。経験豊富なスタッフが、お客様の大切な家を長持ちさせるための最適な提案をさせていただきます。
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